なぜ、柿渋わた染め糸(オーガニックコットン)なの?

投稿日:2017年11月2日 | 最終更新日:2022年12月24日
柿渋って?

柿渋は、日本では平安時代から様々な用途で使われてきました。
代表的な用法としては、建築木材の下地や塗料、和傘や魚網の塗料、
衣服の染料などです。
なぜ昔の人は柿渋をそれらに使ったのか?
それは昔の人は柿渋に防腐・防水・防虫・抗菌・消臭の効果があることを
経験として知っていたんです。

現在は、柿渋の主成分である高分子タンニン(柿ポリフェノール)には
様々な効能がある事が知られています。
でも昔の人は生活の中で永い年月、淡々と意識することなく柿渋の効果を
受け継いできたんですね。

綿花

柿渋わた染め糸とは

そんな様々な効果のある柿渋ですがその性質から生地で染めると
生地を硬くしてしまいます。

柿渋ワタ染め糸とは、糸を紡績する前のワタ(オーガニックコットン)の段階で柿渋でていねいに染め
そのワタを使用して紡いだ糸のことです。
貴久では、その糸を使用してTシャツ・靴下などを製造しています。

そうする事によって柔らかく肌触りも良い風合でありながら、柿渋本来の
機能性も持ち合わせたアイテムの製造が可能になったのです。

それだけではありません。
ワタから染める事によって、繊維の一本一本の内部まで浸透し染まっています。
よって前述の効能がより持続するんです。

一般の他の柿渋製品との大きな違いはこの紡績前のわたの段階で柿渋で染める
という製造工程の違いにあります。

柿渋わた染め糸(オーガニックコットン)を使った商品は→こちらから

媒染(ばいせん)って何?

オーガニックコットンって?

関連記事

  1. オーガニックコットンって?

    オーガニックコットンとは?オーガニックコットンとは、有機栽培された綿花の事です。オーガニック…

  2. こだわりの【吊編み機】

    吊り編み天竺との出会い貴久のTシャツ・スヌード・パーカー・カットソー。それらは全て【吊り編み…

  3. ストールとマフラーどっちを買うべき?スヌードとの違いも調べてみた…

      肌寒い季節になってきたら、首元に欲しくなるのが、ストールやマフラー。防寒にもな…

  4. 紫外線

    紫外線対策としての柿渋 秋

    紫外線対策を怠ると怖い事にやっとあの暑さから開放されて肌のべとべと感も無くなってきました。でも…

  5. 無地Tシャツ 大人の選び方!おしゃれに差がつく4つのコツとは?

    夏になると、Tシャツが着たくなりますよね。さらっと1枚で着られるTシャツは、この季節…

  6. 藍・柿渋染めマスク

    お手持ちのマスクを藍・柿渋染めに染め直しをします。

       【藍・柿渋染めに染めなおします】お手持ちの布製マスクを藍・柿渋で染め直し…

  7. 柿渋の柿タンニンが臭いの原因物質を吸着・分解する

    柿タンニンが臭いの分解による無臭化を実現柿の渋味の正体は、柿タンニンという物質です。タンニンは…

  8. 実際に住んでわかった!古民家リノベのメリットとデメリットとは?

    染物屋「貴久」は、古民家をリノベーションしたお店です。古民家…というより、長屋といった方が近いで…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


ページトップへ