大切なデニムを憲法黒に!天然染料でよみがえるお気に入りの一着
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大切なデニムを蘇らせる!憲法黒の染め直しに挑戦しました🐾
こんにちは!わたしはゴールデンレトリバーのあくびです!毎日、工房でみなさんをお迎えするのがとっても楽しいんです✨。
さて、今回は「色褪せたお気に入りのデニムパンツを黒く染め直してほしい!」というお客様のご依頼にお応えしました🎨。
このデニムは長年愛用されていたもので、お客様にとって特別な一着だったそうです。そんな大切な洋服を、天然染料を使って憲法黒という深みのある黒色に染め直しました🐾。
お気に入りの洋服を再び輝かせる染め直し
お気に入りを長く愛用するための選択
染め直しは、「愛着があって捨てられないけど、色褪せて着られなくなった」そんな洋服を再び使えるようにする方法です!
染め直すことで、新たな魅力を加えつつ、思い出もそのまま残せるのが素敵なところです。
染め直しに天然染料を使う理由
私たち「染め屋 貴久」では、合成染料を使わず、天然の草木や藍を使用しています。これには、たくさんの良いところがあるんですよ:
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体に優しい仕上がり
化学薬品を使用しないので、お肌がデリケートな方やお子さんでも安心して着られます🐾。 -
自然が作る奥深い色
天然染料が織りなす色は、人工的な色にはない「ほっとする」温かみがあります。 -
環境に優しいエコな選択
大量生産ではなく、一着一着丁寧に仕上げる染め直しは、持続可能な暮らしにもつながります。
わたしも「捨てないで蘇らせる」ってすごく大事なことだと思うんです✨。
デニムの染め直し、仕上がりのポイントは?
加工跡が変わる場合もあるんです
デニムには、ブラスト加工や色落ち加工が施されているものが多いですよね。このような加工は、染め直しをすると全体が均一に染まるため、「ひげ」や「あたり」といった加工跡が薄くなったり、消えてしまう場合があります。
「加工の雰囲気を残したい」といったご希望がある場合は、事前にご相談くださいね🐾!
素材の特徴に合わせた丁寧な作業
デニムのような丈夫な素材でも、染め直しの際には細かな注意が必要です。例えば、布地が厚いと染料の浸透具合が変わるため、何度も染め重ねる必要があるんです。
時間と手間を惜しまず、一着一着丁寧に仕上げています。
歴史のある「憲法黒」の魅力
憲法黒ってどんな黒?
憲法黒(けんぽうぐろ)は、江戸時代に京都の剣術家・吉岡憲法が広めたと言われる黒色で、その黒色は、ただの黒ではなく、深みのある緑を含んだ独特な色合いが特徴なんです🐾。
当時は「刀を通しにくい」という伝説まであって、特に武士たちに人気だったそうです!戦装束や礼装に使われることが多く、格式高い色として愛されていました。
3段階の染め重ねで生まれる深い色
憲法黒を作るためには、以下の工程を丁寧に行います:
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藍染で青をベースに
まず藍染めで「縹色(はなだいろ)」という青色を布地に染めます。この青が、黒に深みを与えるんです! -
楊梅(ヤマモモ)で緑をプラス
次に草木染料の楊梅を使い、「海松色(みるいろ)」という緑色を重ねます。緑を含むことで、ただの黒ではない奥行きが生まれるんですよ✨。 -
鉄媒染で仕上げる
最後に鉄媒染を行い、耐久性のある濃い黒色に仕上げます。これが憲法黒の完成です!
わたしも作業を見ていると、「すごく手間がかかるんだなぁ」と感心しちゃいます🐾。
憲法黒に隠された歴史のエピソード
檳榔子(ビンロウジ)
かつては高価な染料を使用していた
初めのころ、憲法黒は「檳榔子(びんろうじ)」という染料で染められていました。でも檳榔子は高価で手に入りにくかったため、現在では楊梅が代替品として使われるようになったんです。
楊梅(ヤマモモ)
武士たちのステータスだった黒
憲法黒は、江戸時代を通じて「威厳」を象徴する色として広まりました。深い黒色が持つ迫力が、武士たちの装束にぴったりだったのかもしれませんね✨。
染め直しで洋服に新しい命を🐾
思い出をそのままに、新たな魅力をプラス
色褪せて着られなくなった洋服が、新たに蘇る喜びはひとしおです。「またこれを着られるなんて!」というお客様の笑顔を見るたびに、わたしも嬉しくなっちゃいます✨。
エコでサステナブルな選択
捨てる代わりに蘇らせることで、地球に優しい暮らしにも貢献できます。貴久では、洋服の魅力を引き出すため、一点一点丁寧に作業を行っています。
染め直しのご相談はお気軽に!
もし「お気に入りの洋服をもう一度着たい!」と思ったら、ぜひ「染め屋 貴久」にご相談ください✨。
わたしたちは、天然染料を使った染め直しで、大切な洋服に新しい命を吹き込むお手伝いをしています。
どんな小さな質問でも大歓迎です!わたし、あくびも皆さんのお越しをしっぽを振ってお待ちしています🐾✨。