
【藍・柿渋染めに染めなおします】
お手持ちの布製マスクを藍・柿渋で染め直します。
布製のマスクは何度も洗って繰り返し使えることが利点ですが、その分汚れやにおいが気になるところです。
そんな不安を藍・柿渋で染めなおすことで少しでも解消して頂こうと思いました。
藍・柿渋染めは、藍染めをした上から柿渋を3度染め重ね手間をかけて染めています。
藍にも防臭、保湿、抗菌などの効果があるといわれておりますが、何より柿渋にもそれ以上の抗菌、抗ウイルス、防臭効果があります。
今回はそれらを重ねて染めることにしました。
藍染めの縹色(はなだいろ)に柿渋の茶褐色を重ねた深い色合いになっています。

【柿渋とは】
柿渋は、日本では平安時代から様々な用途で使われてきました。
代表的な用法としては、建築木材の下地や塗料、和傘や魚網の塗料、衣服の染料などです。
なぜ昔の人は柿渋をそれらに使ったのか?
それは昔の人は柿渋に防腐・防水・防虫・抗菌・消臭の効果があることを経験として知っていたんです。
現在は、柿渋の主成分である高分子タンニン(柿ポリフェノール)には 様々な効能がある事が知られています。
でも昔の人は生活の中で永い年月、淡々と意識することなく柿渋の効果を 受け継いできたんですね。
【柿渋の効果について】
柿渋にはタンニンと呼ばれる成分が緑茶の70倍も入っています。
その柿渋タンニンの抗菌・消臭作用により菌の増殖・臭いの発生を防ぎます。
☆ 抗ウイルス・抗菌性
柿渋の力で、マスク表面に付着した菌やウイルスを徹底ガードします。
2019年12月にNHKでとりあげられ話題となりました。
広島大学大学院の研究で、この柿渋が強い抗ノロウイルス作用を示すことを突き詰め新しい消毒剤として製品化されています。
柿渋タンニンには蛋白質などに強く結合し変性させる性質があります。
柿渋タンニンによるウイルス蛋白質の凝集によりウイルスの吸着段階を阻害します。
本研究成果は、平成25年1月25日発行の科学誌「PLoS ONE」に掲載されました。
☆ 防臭・消臭性
柿渋(柿タンニン)が匂いを元から消滅させます。
中和:柿タンニンのフェノール性水酸基がアンモニア等を中和します。
結合:柿タンニンのフェノール性水酸基が悪臭成分と結合し匂いのない物質に変えます。
包み込み:柿タンニンのフェノール性水酸基が悪臭成分を包み込みます。
【貴久の柿渋の安全性】
使用している柿渋は、日本産のシブ柿の果汁100%を原料としています。
合成保存料などの化学合成物は使用しておりません。
食物由来の成分ですので、口に直接当てても害はありません。
安心してご使用いただけます
又貴久の使用する柿渋液は製法特許の精製方により匂いの分子を分離しておりますので柿渋特有の匂いはなく完全無臭です。

【染め直しのご依頼の方法】
【ご来店の場合】
★ ご依頼のものをお持ち下さい。
ご希望をお聞きし、ご相談させて頂きます。
↓
★ ご依頼品をお預かりし染め作業に入ります。
↓
★ 仕上がりましたらご連絡いたします。 お引取りもしくは発送のご指示をお願いします。
↓
★ 染め上がり品が到着しましたらご確認後、 代金のお支払いをお願いします。
【遠方の方の場合】
★ こちからオーダーをして頂くか、メールまたはお電話でお問い合わせ下さい。
ご希望をお聞きし、ご相談させて頂きます。
↓
★ ご依頼品を送ってください。(送料はお客様ご負担になります)
商品を確認後もう一度ご相談させて頂きます。
その後、染め作業に入ります。
↓
★ 仕上がりましたらご連絡いたします。 その後、発送いたします。
↓
★ 染め上がり品が到着しましたらご確認をお願いします。
【送り先】
〒669-2325
兵庫県丹波篠山市河原町93番地2
貴久
079-506-8871

【染め替えの料金について】
今回は特別料金ですのでマスクのみとさせて頂きます。
染め直しの料金は、一律 1500円(税抜き)とさせて頂きます。

【染め替えの出来る生地について】
綿・麻などのセルロース系天然繊維で作成されたものは染め直しが出来ます。
ポリエステル・ナイロンなどの化学繊維の混紡も染め直し可能ですが、
化学繊維が50%以内のものでないと染め替えが出来ません。
又、50%以内の場合でも化学繊維部分が染まらず残る事があります。
その場合、染め上がりがまだらになったり薄くなったりします。
(それも味となったりまします。)
生地に加工(撥水・汚れ防止など)がされているものは染め替えが出来ません。
又、通常ステッチ糸・ロック糸は通常ポリエステルを使用されていますので染まらず残ります。

【染め替えでご注意いただきたいこと】
★ 染直しは染料を煮込んで行う為、高温になります。
生地に負担がかかり縮み、破損・型崩れが起きる場合があります。
★ 素材によっては染める事によって風合いが変わる、縮むなどが多く起こります。
特に毛製品は着用に差し支えるほどの縮みが起こる場合があります。
素材を見せていただいてご相談させていただきます。
★ 目に見えないシミ汚れなどがある場合があり、染め直すことでより目立つことがあります。
★ 刺繍・ワッペンは染まらない事が多いです。
★ 釦や金属などの付属品は破損・着色する場合があります。
★ 染め上がりのイメージが、お客様のイメージと違う場合があります。
★ ステッチ糸・ロック糸・釦ホール糸は、通常ポリエステル糸が使用されております。
その場合は糸が染まらずに元色のまま残ります。
こちらよりご依頼して頂けます。↓