
最近よく売っている、UVカット効果のある服。
カーディガンや、シャツ、ストールにも、UVカットのものがありますよね。
紫外線の影響が気になる私たちにとって、衣服にUVカット効果があると、かなり助かります。
値段も安く売られているので、買いやすくて嬉しいのですが、
ふと思いました。
「服のUVカット効果って、いつまで続くんだろう?」
汗もかくし、何度も洗濯しているけれど、UVカット効果はまだあるんだろうか。
去年買った、UVカットの服はどうなんだろう。
気になったので調べてみると、実は、意外なことがわかったんです。
UVカットの服 寿命っていつまで?
UVカットの服って、その効果はいつまで続くのでしょうか。
調べてみると、実は、UVカットの服には2種類あって、それぞれによって、効果の寿命が全然違うことがわかったんです。
その2種類とは、「UVカット加工の服」と、「UVカット素材の服」。
では、種類ごとに、詳しく説明していきますね。
●UVカット加工の服
「UVカット加工の服」とは、普通の素材で作られた服に、表面的にUVカット加工が施されたもの。
つまり、普通の服に、UVカット効果のある薬品やスプレーなどを塗ったもののことです。
一般的に、よく売られているUVカットの服は、ほとんどがこちらのタイプ。
お値段も安いので、買いやすいものが多いです。
ですが、その分、UVカット効果の寿命は、かなり短い。
ほぼワンシーズンしか効果が続かない、と言われています。
生地自体にはUVカット効果はなく、服の表面に加工されているだけなので、
洗濯したり、古くなったりすると、どうしても、薬品が剥がれ落ちてしまうんです。
●UVカット素材の服
「UVカット素材の服」とは、生地の繊維に、UVカット効果のある物質を入れ込んだものです。
こちらの効果は、ほとんど永久的に続きます。
生地の繊維自体にUVカット効果があるので、洗濯をしても、効果は落ちず、
生地に傷みがでない限り、永久的にUVカット効果が続くのです。
見分け方としては、製品表示の欄に「永久加工」等と表記されているものが多いので、そこをチェックしてみてください。
UVカット効果が、劣化せず、永久的に続くって嬉しいですよね。
ただし、ひとつだけ難点があります。
この、「繊維にUVカット効果のある物質を入れ込む方法」は、綿などの天然素材には使用できません。
化学繊維やポリエステル、レーヨンなどの繊維にしか、入れ込むことができないのです。
ですので、結果的に、
「UVカット効果が永久的に続く服」には、綿などの天然素材のものは存在しないということになります。
肌に触れるものだから、化学繊維はイヤだなと思っている方には、ちょっと悲しいですよね。
でも、ちょっと待ってください。
実は、天然素材のものでも、「UVカット効果が永久に続く服」があるんです。
UVカット効果が永久に続く、天然素材の服とは?
UVカット効果が永久に続いて、なおかつ天然素材の服とは、
柿渋わた染めをした糸を使用したものです!
実は、柿渋の主成分である柿タンニンには、UVカット効果があって、紫外線を99%もカットしてくれるんです。
柿渋の効果って、主に消臭や抗菌作用が有名ですが、実は、高いUVカット効果もあるんですね。
もちろん、柿渋わた染め糸の製品を洗濯しても、UVカット効果は落ちないので、その効果は永久的に続きます。
つまり、天然素材の繊維を柿渋わた染めすることで、
従来にはない、「UVカット効果が永久に続く、天然素材の服」が出来上がるんです。
私ども「貴久」では、オーガニックコットンのわたに柿渋染めをした糸を使用した製品を、取り扱っております。
柿渋のUVカット効果の裏付けとして、
繊維製品の検査をしておられる、カケンテストセンターさんで、紫外線遮断率の試験をしてもらいました。→試験報告書はこちら
試験結果によると、「貴久」の生地である「柿渋わた染め生地」は、紫外線遮断率99.1%と、かなり高いものになっています。
私どもが取り扱う「柿渋わた染め生地」とは、繊維になる前の段階、まだわたの状態のときに、柿渋で染めている生地のこと。
他の柿渋製品と違って、わたから染める事によって、繊維の一本一本の内部まで、柿渋が浸透し、しっかり染まっています。
ですので、柿渋のUVカット効果が、より発揮・持続するんです。
もちろん、柿渋には、UVカットの他に、消臭・抗菌作用もあります。
暑い季節に、消臭や抗菌効果は嬉しいですよね。
柿渋染めは、夏にこそ、ぴったりの製品だと思います。
「貴久」では、柿渋ワタ染め生地を使用した、ストール、Tシャツ、靴下など、多数取り揃えております。
柿渋染めだけだと、ベージュや茶色といった色しか出ませんが、
「貴久」では、柿渋染めに、草木染めの淡い色も組み合わせております。
紫外線対策だけでなく、ファッションとしてもお楽しみいただけるかと思いますので、ぜひ一度、手に取ってご覧くださいませ。
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