草木染め 緑色に染まる材料おすすめ5選!キレイな色を出すコツって?

投稿日:2018年10月1日 | 最終更新日:2022年7月10日
 

 

 

草木染めって、「草木」で染めるから、なんとなく、緑色になるのかなって思いませんか?

でも、実は、草木染めの多くは、茶色や黄色、赤色などの暖色系が多い。

寒色系である「緑色」に染まるものって、意外にも少ないんです。

でも、「せっかくの草木染めだから、緑色に染めたい!」というアナタのために、緑色に染まる、おすすめの材料をお伝えします。

キレイな濃い緑色を出すコツもお伝えしますので、合わせて参考にしてみてください!

草木染め 緑色に染まる材料おすすめ5選!

草木染めで、緑色に染まるおすすめの材料をご紹介します。

庭や河原に生えてるような、身近な植物ばかり厳選してみましたので、ぜひ一度試してみてくださいね。

●ヨモギ

春から夏にかけて、よく見かけるヨモギ。

ヨモギの葉のような、キレイな緑色に染まります。

実はヨモギは、時期によって染まる色が少し違います。

春に生えている若いヨモギだと、黄色っぽい、若草色のような緑色。

夏に生えているヨモギだと、濃いめの緑色に染まります。

ヨモギは香りも良いので、染めている間も、気持ち良さそうですよね。

●アジサイ

アジサイの花ではなく、花が終わった後の、葉や茎の部分で染めます。

アジサイは、庭に植えている方も多いので、手に入りやすいですよね。

キレイな若草色〜緑色に染まりますので、花が終わった後、初夏の頃に、アジサイ染めをするのもステキです。

●アブラナ

春に咲き始めるアブラナ。

こちらも、花ではなく、葉や茎の部分で染めます。

花が咲き終わってからでも構いませんが、おすすめは、花が咲き始める3月〜4月頃。

決して濃くはありませんが、春らしい、淡く、やわらかな若草色〜緑色に染まりますよ。

●カラスノエンドウ

カラスノエンドウは、春から夏にかけて、河原などに群生しているのを、よく見かけます。

大量に手に入れやすいのが、嬉しいですよね。

こちらも、若草色〜緑色に染まります。

豆の部分で笛を作ることもできますし、子供と遊ぶにはおすすめです。

●ドクダミ

独特な香りが強い、ドクダミの葉。

庭や家の周りに、雑草のように生えていることも多いですよね。

ドクダミで染める場合は、鮮度が大切です。

できれば、ドクダミを採取した当日に染めるようにしましょう。

濃い緑色には染まりにくいので、量をたくさん使うのがおすすめです。

草木染め キレイな緑色に染めるコツって?

同じ緑色でも、黄色っぽい若草色ではなく、もっと濃くてキレイな「THE 緑色」に染めたい。

そんなアナタのために、濃い緑色をキレイに出すコツを2つ、お伝えします。

?植物をミキサーにかけて細かくすること

草木染めの「緑色」は、植物の中にあるクロロフィルという物質から出ています。

なので、キレイな濃い緑色を出すためには、このクロロフィルを植物の中から、たくさん出してあげることが大切。

もちろん、植物を煮出すだけでも、クロロフィルは出てくるんですが、ミキサーで細かく分解してあげた方が、より多くのクロロフィルが出てきます。

植物を細かく分解して、たくさんのクロロフィルを染料として出してあげることで、キレイな濃い緑色に染めることができるんです。

?銅媒染すること

本来なら、家庭で簡単に草木染めをする場合は、比較的手に入りやすい「ミョウバン」を媒染剤として使うのがおすすめなんですが、

ミョウバンで媒染すると、緑色というよりは、若草色と言いますか、「少し黄色がかった緑色」になります。

もっと濃くてキレイな「THE 緑色」に染めたい場合は、銅媒染がおすすめ。

媒染剤によって、染まる色が違ってくるんです。

銅の媒染液ですが、市販のものを買ってきてもいいし、自分で作ってみても。

10円玉か錆びた銅線を、お酢に数日〜数週間浸けておくと、青色〜緑色の銅媒染液になります。

浸けておくだけで簡単にできますので、ぜひ一度試してみてください。

染物屋「貴久」が染める緑色は…?

染物屋「貴久」は、草木染めの工房です。

ひとつひとつ、ていねいに手染めした、草木染めのTシャツや靴下、ストールなどを取り扱っております。

当工房が染め上げる「緑色」は、全部で2種類。

「緑色」とあらわすには、言葉が足りないような、どちらも、とても奥深い色です。

●海松色(みるいろ)

海松色とは、楊梅(やまもも)の幹で染めた、濃いカーキグリーン。

庭石や老木を覆う、美しい苔色のようなイメージです。

日本独特の、奥深く美しい緑色。

古くから人々に親しまれていた色だから、現代でも親しみ深い色になれば…と思い、染め上げた色です。

● 老竹色(おいたけいろ)

老竹色とは、その名のとおり、年を経て、灰みがかった老竹のような、ややくすんだ緑色のこと。

柘榴(ざくろ)の実の皮を使って、染めています。

くすんだ深いグリーンは、まるで植物そのもののような、自然をたっぷり感じることのできる色です。

海松色、老竹色ともに、Tシャツ・靴下・バック・ストールなどをご用意しております。

もちろん、他にもたくさんのお色がございますので、「貴久」が染め上げる、草木染めならではのやわらかな色合いを、楽しんでいただければと思います。

【初めての草木染め おためしセット】

「貴久」では、初めて草木染めをされる方のために簡単に草木染めを体験して頂ける
【初めての草木染め おためしセット】をお届けしております。

このセットで約100gの被染物を染めて頂くことが出来ます。
媒染剤のミョウバンや不織布袋も同封されていますので、すぐに染めて頂けます。

【初めての草木染め お試しセット】はこちらから

 

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