憲法黒(けんぽうぐろ)のこと

投稿日:2017年3月16日 | 最終更新日:2017年4月3日

憲法黒(けんぽうぐろ)のこと

藍染で縹色(はなだいろ)に染めた後に楊梅(やまもも)で濃い緑色を
重ねて黒に近い色に仕上げました。

剣術家の吉岡憲法が広めたとされることからこの名が付いています。
黒染めには高い技術が必要だったこともあり、吉岡家の堅牢で良心的価格の小袖は非常に
人気がありました。そのため、憲法色は江戸時代を通じて人気の高い色となっていました。
京都の多くの染屋が吉岡家から染めの技術を学び暖簾分けされたため、
京都の染色業者には吉岡姓の家が多いのです。

濃い緑色を重ねているため、少し緑味が見えた深い味わいの黒色になっています。

別注染め重ね(直し)の出来る生地について

縹色(はなだいろ)のこと

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